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絶滅危惧(threatened)のカテゴリーは、絶滅の恐れの高い順から CR(Critically Endangered)、 EN(Endangered)、 VU(Vulnerable) に分けられる。
さらに A(個体数の減少率)、B(分布の小ささ)、C(個体数の小ささと減少)、 D(絶滅確実)の基準があり、さらに副基準を適用する。
低リスク(LR:Lower Risk)は、情報不足でなく、評価が可能なもので、 上記カテゴリーに属さないもの。
| LR cd | 保全依存(Conservation Dependent): 該当動物群またはその生息地の保全策が継続されており、 その保全策が中止された場合、5年以内に絶滅危惧のカテゴリーに 移行すると考えられるもの。 |
|---|---|
| LR nt | 準絶滅危惧(Near Threatened): 保全依存ではないが、絶滅危惧の VU カテゴリーに近いもの。 |
| LR lc | 軽度懸念(Least Concern): 上記以外の低リスクのもの。 |
| DD | 情報不足(Data Deficient)。 |
マイルカ科で最大のハクジラで、海の食物連鎖の頂点に位置する捕食者。かつては、どう猛な海のギャングと考えられていたが、1960年代にカナダで生捕りされた個体が人に懐いたことから、水族館の人気者となった。
一方で、シャチの生態調査が始まると、捕獲して飼育することへの批判が生まれ、水族館で飼育されている個体の解放運動もさかん。今日では、もっともその生態がくわしく調査されているクジラ類のひとつである。
アメリカ西海岸での調査などから、シャチには沿岸を比較的狭い範囲で移動するレジデント(定住型)、広く海洋を移動しているトランジエント(移動型)、沖合いを移動するオフショア(沖合い型)にわけられ、およそ1000頭前後の生息が認められている。相互不干渉で、レジデントのシャチは、もっぱらその海域の魚を食べるが、トランジエントはアザラシやトド、イルカやクジラなど海生哺乳類を餌としている。
母親中心で群れを形成し、一生を母親とともに暮らす。また、海域ごとに餌食物となる魚種やその捕獲方法など、異なる社会生活を営み、音響によるコミュニケーションの研究により、群れごとに独特の方言があることもわかってきた。
日本沿岸では、戦後から60年代にかけて主に脂のために捕獲が行われ、1000頭以上が捕獲された。そのためか、定住型のシャチの存在は現時点では認められていない。日本におけるシャチの沿岸推定個体数は、生態がよく似ているといわれるコビレゴンドウからの類推だったが、最近になって写真撮影等での固体識別も行われている。
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<参考資料>
- 「日本の希少な水生野生生物I~V(日本水産資源協会)」
- 「レッドデータ日本の哺乳類(日本哺乳類学会)」
- 「クジラとイルカの図鑑(マ-ク・カワディ -ン著)」
- 「クジラ・イルカ大図鑑(アンソニー・マーチン著)」
- 「killer whale(Ford/Ellis/Balcom)」
- 「オルカ入門(エリック・ホイト)」
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