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絶滅危惧(threatened)のカテゴリーは、絶滅の恐れの高い順から CR(Critically Endangered)、 EN(Endangered)、 VU(Vulnerable) に分けられる。
さらに A(個体数の減少率)、B(分布の小ささ)、C(個体数の小ささと減少)、 D(絶滅確実)の基準があり、さらに副基準を適用する。
低リスク(LR:Lower Risk)は、情報不足でなく、評価が可能なもので、 上記カテゴリーに属さないもの。
| LR cd | 保全依存(Conservation Dependent): 該当動物群またはその生息地の保全策が継続されており、 その保全策が中止された場合、5年以内に絶滅危惧のカテゴリーに 移行すると考えられるもの。 |
|---|---|
| LR nt | 準絶滅危惧(Near Threatened): 保全依存ではないが、絶滅危惧の VU カテゴリーに近いもの。 |
| LR lc | 軽度懸念(Least Concern): 上記以外の低リスクのもの。 |
| DD | 情報不足(Data Deficient)。 |
ニタリクジラは、かつてイワシクジラと混同されていた。「ニタリ」というのは、イワシクジラに似ているところからつけられたもの。
世界中の熱帯から温帯の海域に分布しているが、南北両半球の群れは交流がなく、またそれぞれの半球でもいくつかの群れに別れる。沿岸性のものと外洋に住むものがあり、沿岸の個体の方が幾らか小型である。ソロモン諸島付近には矮小型が分布する。
日本沿岸には三陸以南の太平洋側の西側の個体群と東シナ海の2つがある。また、四国の土佐湾にはほぼ1年中定住している群れがいるが、これと東シナ海個体群とのつながりについてはまだわかっていないようだ。
妊娠期間11ヵ月、1頭の子を生み、寿命は50~60歳。餌となる生物はオキアミの他にハダカイワシやアジなど。カツオとともに餌をもとめることがあるので、カツオ1本釣りをする漁師はニタリクジラでその居場所を知ることもあった。
近代捕鯨の導入後、2つの個体群は日本や旧ソ連などによって捕獲された。東シナ海個体群はもともとの規模が小さく、捕鯨の圧力の影響から回復しきれていないと考えられる。また、西側個体群は1987年に小笠原捕鯨が停止するまで続けられ、1900年代初頭の半数になったと考えられている。商業捕鯨再開後は、共同船舶によって150頭捕獲されている。
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<参考資料>
- 「日本の希少な水生野生生物I~V(日本水産資源協会)」
- 「レッドデータ日本の哺乳類(日本哺乳類学会)」
- 「クジラとイルカの図鑑(マ-ク・カワディ -ン著)」
- 「クジラ・イルカ大図鑑(アンソニー・マーチン著)」
- 「killer whale(Ford/Ellis/Balcom)」
- 「オルカ入門(エリック・ホイト)」
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