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(C) 1997 倉澤 七生

 

体長:1.8~1.9m 体重:30~45kg
評価:IUCN-DD/水産庁−希少(日本沿岸の個体群)/日本哺乳類学会−絶滅危惧(大村湾の個体群)、希少(その他の日本沿岸個体群)

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絶滅危惧(threatened)のカテゴリーは、絶滅の恐れの高い順から CR(Critically Endangered)、 EN(Endangered)、 VU(Vulnerable) に分けられる。

さらに A(個体数の減少率)、B(分布の小ささ)、C(個体数の小ささと減少)、 D(絶滅確実)の基準があり、さらに副基準を適用する。

低リスク(LR:Lower Risk)は、情報不足でなく、評価が可能なもので、 上記カテゴリーに属さないもの。

LR cd 保全依存(Conservation Dependent): 該当動物群またはその生息地の保全策が継続されており、 その保全策が中止された場合、5年以内に絶滅危惧のカテゴリーに 移行すると考えられるもの。
LR nt 準絶滅危惧(Near Threatened): 保全依存ではないが、絶滅危惧の VU カテゴリーに近いもの。
LR lc 軽度懸念(Least Concern): 上記以外の低リスクのもの。
DD 情報不足(Data Deficient)。

日本、マレーシア、中国からインド、パキスタンの沿岸に分布する小型のイルカ。韓国から日本にかけて、揚子江から中国沿岸、インド洋と3つの異なる形態をもった個体群に分かれる。浅い海にすみ、日本沿岸では有明海周辺、関門海峡から山陰沿岸を経て富山湾、瀬戸内海から紀伊水道、伊勢湾、三河湾を経て、相模湾から仙台湾に分布する。

背ビレがなく、その代わりに、背中の中央に高さ2~3㎝の隆起が走っている。妊娠期間はおよそ11ヵ月。餌として魚やエビ、タコなど、それぞれの生息地にいる海の生物を食べている。

商業利用はされていないが、沿岸性なので、開発や海洋汚染の影響を受けやすく、また、漁網による混獲や座礁する個体も多い。1930年に瀬戸内海の阿波島南端から半径1.5mの海面が天然記念物指定を受けた。さらに、1993年の省令で捕獲(混獲、駆除をふくむ)が禁止された。2002年の鳥獣保護法の改正においては環境省への移管はならなかったが、同省の委託事業による調査が行われ、沿岸域に全体で推定12,000頭の生息が報告された。しかし、沿岸の個体群はそれぞれ孤立している可能性が高く、生息域の開発の規制など、個々の群れの保護対策が早急に望まれる。現在、原発予定地とされている上関もスナメリの生息地の1つである。

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<参考資料>

  • 「日本の希少な水生野生生物I~V(日本水産資源協会)」
  • 「レッドデータ日本の哺乳類(日本哺乳類学会)」
  • 「クジラとイルカの図鑑(マ-ク・カワディ -ン著)」
  • 「クジラ・イルカ大図鑑(アンソニー・マーチン著)」
  • 「killer whale(Ford/Ellis/Balcom)」
  • 「オルカ入門(エリック・ホイト)」