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bowhead
(C) 1997 倉澤 七生

 

体長:12~13 .5m  体重:70t
評価:IUCN-LR /水産庁−絶滅危惧(スピッツベルゲン系)、危急(デービス海峡、ハドソン湾、オホーツク海)、希少(ベーリング海)/日本哺乳類学会−絶滅危惧(オホーツク海個体群)

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絶滅危惧(threatened)のカテゴリーは、絶滅の恐れの高い順から CR(Critically Endangered)、 EN(Endangered)、 VU(Vulnerable) に分けられる。

さらに A(個体数の減少率)、B(分布の小ささ)、C(個体数の小ささと減少)、 D(絶滅確実)の基準があり、さらに副基準を適用する。

低リスク(LR:Lower Risk)は、情報不足でなく、評価が可能なもので、 上記カテゴリーに属さないもの。

LR cd 保全依存(Conservation Dependent): 該当動物群またはその生息地の保全策が継続されており、 その保全策が中止された場合、5年以内に絶滅危惧のカテゴリーに 移行すると考えられるもの。
LR nt 準絶滅危惧(Near Threatened): 保全依存ではないが、絶滅危惧の VU カテゴリーに近いもの。
LR lc 軽度懸念(Least Concern): 上記以外の低リスクのもの。
DD 情報不足(Data Deficient)。

北極周辺部の寒冷海域に住む。70センチもある分厚い脂肪層をもち、ずんぐりとして背ビレを持たない特徴的な姿をしている。氷の周辺を移動し、オキアミや小魚のほかに、コククジラのような底生生物も食べる。寒冷海域にすみ、30センチくらいであれば、氷に穴をあけて呼吸することができると言う。生態については余りくわしく分かってはいないが、妊娠期間は推定12~16ヵ月、時に双児を生むこともあるらしい。

泳ぐ速度が遅く、死んでも死体が浮くために捕獲しやすく、古来から捕鯨による影響を受けてきた。そして、19世紀に入ってからは3mにもいたる長いヒゲと脂のために何万頭も捕獲されて、北大西洋ではほとんど絶滅状態になってしまった。現在はアラスカ先住民捕鯨として、特例的に捕獲枠が設定されている。

最近この先住民が捕獲した北極クジラの頭部から19 世紀に使用された古代石と象牙でできた銛がでてきた。このため、本種は200 年間も生きる可能性があるもっとも長寿の動物ではないか、と考えられている。

 

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<参考資料>

  • 「日本の希少な水生野生生物I~V(日本水産資源協会)」
  • 「レッドデータ日本の哺乳類(日本哺乳類学会)」
  • 「クジラとイルカの図鑑(マ-ク・カワディ -ン著)」
  • 「クジラ・イルカ大図鑑(アンソニー・マーチン著)」
  • 「killer whale(Ford/Ellis/Balcom)」
  • 「オルカ入門(エリック・ホイト)」