沿岸小型鯨類保護

「動物の愛護及び管理に関する法律」の改正に関する要望書

イルカ&クジラ・アクション・ネットワーク
事務局長 倉澤七生

このたび、「動物の愛護及び管理に関する法律」の改正で、施設の有無に関わらず、すべての動物取り扱い業者が登録制となったことは、動物の福祉にとっての大きな1歩であると歓迎いたします。改正に伴い、とくにこれまで産業動物として考えられ、動物福祉の対象外に置かれ続けて来たイルカやクジラの捕獲、畜養、輸送、販売、飼育全ての場面で、動物の福祉にかなった判断がなされるべきと考え、以下の要望をいたします。

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イルカショーに関し品川プリンスホテルへ要望書送付

癒しの空間? その2


私たちの質問に対して、2月 28日に品川プリンスホテルから返事が来ました。

私たちの質問に対しては具体的な答えが一切なく、また、ホテルというサービス業を行う中で野生動物を扱う特殊性を無視し、一般的な水族館の役割(生き物について楽しみながら学び、考え、交流できる施設)を述べたに過ぎないものでした。

また、誰が見ても明らかな客寄せのためのショーという役割

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サハリンの開発とコククジラ

日本沿岸には、クジラの仲間でもっとも絶滅を危惧されているニシコククジラ(コククジラのアジア系個体群)が回遊しています。かつて、この個体群は激しい捕鯨圧のため、絶滅したと考えられたこともありました。しかし、70年代半ばに、小さな個体群が生き延びていることがわかったのです。ソ連邦が崩壊したのち、このコククジラについての調査がロシアとアメリカの協力で行われてきました。そして、この個体群は、わずか100頭前後で、繁殖可能なメスは23頭しかいないことがわかったのです。こうした小さな群れは、ほんのわずかのきっかけが絶滅を引き起こす恐れを持っています。しかし、このコククジラの群れに新たな脅威が迫りました。それは、

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たびたびのシャチの死 何が起きているのか

「2月7日、北海道羅臼町でシャチの群れ12頭が流氷に閉じ込められ、救助したいという願いもむなしく、9頭が死ぬという事件がありました。そして今度は、択捉島の北部の別飛(ロシア名・レイドボ)沖約100メートルの浅瀬で、シャチ6頭が流氷に閉じ込められ、地元住民の救出の試みにかかわらず、これまでに5頭が死んでしまったそうです。

羅臼の悲劇は、乳飲み子を含む群れが子どもをかばったためではないか、といわれていますが、

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イルカショーに関し品川プリンスホテル へ質問状送付

「癒しの空間?」

「ここ数年、殺伐とした世相に比例してか『癒し』への希求が強まっているようです。癒しを求めることに異議を唱えるわけではありませんが、自分が癒されるために他の犠牲を強いることを厭わないようなあり方については問題を感じます。

特に、最近流行のイルカセラピーについては強く反対せざるを得ません。イルカを毎年追い込み猟で捕獲し、安価に供給しうる日本においては、身勝手な『癒し』のため、イルカの命がいとも無造作に失われている可能性が強いのです。イルカは一部の人の癒しとそれをそれを的にした金儲けのために存在しているわけではありません。

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