沿岸小型鯨類保護

どこからきたの?水族館でのイルカ飼育を止めるための手引き

このたび、Animal Welfare Japanから『どこからきたの?水族館でのイルカ飼育を止めるための手引き』という小冊子が発行されました。イルカ&クジラ・アクション・ネットワーク代表の倉澤七海が企画構成執筆を担当させて頂きました。

下記表紙画像からpdfファイルをダウンロードできますので、ご覧になってみてください。

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イルカ捕獲枠(2015~2016)

2015/2016年のイルカ捕獲枠を水産庁さんから頂きました。
担当の方によるのか、これまでとは異なり、県別に表示されています。
昨年まであった前年度比は無駄と思われたのか、今回はありません。
下に、水研センターが国際漁業資源の現況に公表している2013年の捕獲実績を加えてみました。比較してみてください。

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太地のイルカ猟に関する声明

 1月17日、和歌山県太地町で250頭のバンドウイルカが追込み猟により湾に追い込まれたことが同町において監視活動を行っていた海外団体の発信で世界中に広まりました。また、アメリカ大使キャロライン・ケネディ氏のツイートの効果によって、事件がより広範に広がり、国際的に大きな抗議の渦がわき起こっています。一方で国内では、自衛意識も手伝って排外的な立場を取る人が多く、問題の争点を文化的な対立にずらしてしまっているようです。
 日本国内でイルカ、クジラの保護を求めて活動している私どもは、この問題の解決に向けて、いくつかの問題点を指摘したいと考えています。

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イルカ捕獲枠(2014~2015)

 

 8月から一部始まる猟期に向けて、新たな捕獲枠が設定されました。今年度は前年度から777頭捕獲割当数が少なくなりました。しかし、捕獲枠を減らされたのは捕獲実績がない県と捕獲実数が捕獲枠に及ばないところで、イルカの資源管理(=産業への影響)という点では問題が残ります。
 今年度の科学委員会では再び太地の追込み猟が問題となり、捕獲対象個体群についてのアセスの必要性、管理について(実際の捕獲数と捕獲実績に含まれない死亡イルカについての把握)が求められています。(IWCSC65 14.4.12)

(単位:頭,カッコ内は前年度の値)
  鯨種別捕獲枠
県別漁法 イシイルカ リクゼンイルカ カマイルカ スジイルカ バンドウイルカ アラリイルカ ハナゴンドウ マゴンドウ オキゴンドウ 合 計
北海道
突きん棒
(1,141)
1,089
(80)
77
(1,221)
1,166
青森県
突きん棒
(6)
4
(6)
4
岩手県
突きん棒
(5,478)
5,229
(6,363)
6,314
(154)
154
(11,995)
11,697
宮城県
突きん棒
(212)
202
(213)
13
(425)
215
千葉県
突きん棒
(24)
16
(24)
16
静岡県
追込み
(36)
36
(21)
14
(47)
43
(136)
90

(10)
10
(250)
193
和歌山県
追込み
(134)
134
(450)
450
(557)
509
(400)
400
(265)
261
(150)
114
(70)
70
(2,026)
1,938
和歌山県
突きん棒
(36)
36
(100)
100
(63)
57
(70)
70
(222)
217
(491)
480
沖縄県
突きん棒
(6)
6
(46)
38
(20)
20
(72)
64
合計 (6,837)
6,524
(6,656)
6,404
(360)
360
(595)
580
(673)
615
(606)
560
(487)
478
(196)
152
(100)
100
(16,510)
15,773

 

 

イルカ捕獲枠(2013~2014)

2007年に見直しが行われてから、特に捕獲数削減が必要と考えられる種について、(主に産業への配慮から)一気に減らすかわりに毎年8%くらいずつの枠の削減が行われてきました。今年も昨年から719頭の削減となっています。

しかし、表をご覧になると分かるように、減枠されている捕獲地は、千葉の突きん棒や静岡の追込み猟など現在実際には捕獲が実施されていないところも含まれています。
 太地のように捕獲が実施されているところで削減が行われているバンドウイルカやマゴンドウ(コビレゴンドウ南方型)については、捕獲について要注意だということがわかります。

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