イルカ捕獲枠(2010~2011)

2006年から、毎年、少しずつ変更してきた捕獲枠が今年も6月に関係自治体に通知された(と思われる)。

5年にわたる捕獲枠の1年ごとの更新が終わり、今後どのような管理手続きが取られるか注目したいところである。

いずれにしてもこれまでのような、推定個体数と大雑把な生活史に基づく枠の設定ではなく、地域個体群の特定とその生息状況を個々に判断する、科学的な知見に基づいた方向が望ましい。

そして、現業の状況、イルカ肉販売の現状、化学物質汚染など、複合的な視点から、今後のあるべき姿をさぐることが重要である。

もちろん、この中には、産業従事者だけでなく、地域住民、消費者をはじめ多様な関係者の意見の反映が望ましいし、小型鯨類も広く国境を越えて移動する動物であるということから、国内とともに国外の意見にも耳を傾けるべきであると思う。

 

(単位:頭)
2010~2011年の鯨種別捕獲枠
県別漁業種類
自県船許認可隻数
イシイルカ
リクゼンイルカ
カマイルカ
スジイルカ
バンドウイルカ
アラリイルカ
ハナゴンドウ
マゴンドウ
オキゴンドウ
合計
北海道いるか突棒漁業 16 (1,348)
1,296
(92)
89
(1,440)
1,385
青森県いるか突棒漁業 8 (14)
12
(14)
12
岩手県いるか突棒漁業 196 (6,472)
6,224
(7,557)
7,308
(154)
154
(14,183)
13,686
宮城県いるか突棒漁業 7 (250)
241
(15)
15
(265)
256
千葉県いるか突棒漁業 11 (56)
48
(56)
48
静岡県いるか追込漁業 50 (36)
36
(49)
42
(63)
59
(318)
272
(10)
10
(476)
419
和歌山県鯨類追込漁業 17 (134)
134
(450)
450
(748)
700
(400)
400
(285)
280
(230)
207
(70)
70
(2,317)
2,241
和歌山県いるか突棒漁業 100 (36)
36
(100)
100
(84)
79
(70)
70
(238)
234
(528)
519
沖縄県いるか突棒漁業 6 (8)
8
(77)
69
(20)
20
(105)
97
合 計   (8,084)
7,773
(7,664)
7,412
(360)
360
(655)
640
(903)
846
(788)
742
(523)
514
(307)
276
(100)
100
(19,384)
18,663
(注)括弧内の数字は昨年度の捕獲枠

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