IKAN流クジラ図鑑
マイルカ (common dolphin) Delphinus delphis
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- カテゴリ: ハクジラ亜目
評価:IUCN-DD/水産庁-普通/日本哺乳類学会-不能
英名「普通のイルカ」のとおり、日本の周辺はもちろん、水温が10~28℃の世界中の温帯から熱帯域で広く見られる。くちばしの長さの長短を含めて、海 域によってかなりみかけが違うために、かつては20以上の異なる種がいると考えられていた。10~11ヵ月の妊娠期間の後に1頭の子どもを産む。餌はイカ 類が主で、その他に小型イワシも食べる。10頭から1,000頭を超える群れを作ることがあるが、季節や1日の時間帯でも群れの大きさが変わる。日本で はかつて日本海側や五島で捕獲されたこともあるが、現在は捕獲枠が設定されていない。東欧では80年代初頭までかなりの数が捕獲されていた。また、最近で は漁網の改良で混獲は減ったものの、マグロ漁の巻網による混獲でかなりその個体数が減っている可能性がある。