IKAN流クジラ図鑑

ニタリクジラ(Bryde's whale) Balaenoptera edeni

brydes

体長:12.6~13m 体重:12~20t
評価:IUCN-DD(種として)/水産庁-希少(東シナ海系統群)普通(西側、東側系統群)/日本哺乳類学会-危急(東シナ海から土佐湾にかけて分布する1~2の個体群)普通(西部北太平洋沖合の海域個体群)

ニタリクジラは、かつてイワシクジラと混同されていた。「ニタリ」というのは、イワシクジラに似ているところからつけられたもの。

世界中の熱帯から温帯の海域に分布しているが、南北両半球の群れは交流がなく、またそれぞれの半球でもいくつかの群れに別れる。沿岸性のものと外洋に住むものがあり、沿岸の個体の方が幾らか小型である。ソロモン諸島付近には矮小型が分布する。

日本沿岸には三陸以南の太平洋側の西側の個体群と東シナ海の2つがある。また、四国の土佐湾にはほぼ1年中定住している群れがいるが、これと東シナ海個体群とのつながりについてはまだわかっていないようだ。

妊娠期間11ヵ月、1頭の子を生み、寿命は50~60歳。餌となる生物はオキアミの他にハダカイワシやアジなど。カツオとともに餌をもとめることがあるので、カツオ1本釣りをする漁師はニタリクジラでその居場所を知ることもあった。

近代捕鯨の導入後、2つの個体群は日本や旧ソ連などによって捕獲された。東シナ海個体群はもともとの規模が小さく、捕鯨の圧力の影響から回復しきれていないと考えられる。また、西側個体群は1987年に小笠原捕鯨が停止するまで続けられ、1900年代初頭の半数になったと考えられている。その後、個体数は回復してきているが、2000年から日本の調査捕鯨によって50頭の捕獲が行われている。

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