イルカやクジラと私たちの関係から、私たちは以下の3つの柱を中心に活動しています。
1.捕鯨問題
鯨肉を食べる習慣を多かれ少なかれ持ってきた日本で、「食べる、食べない」というのは個人の選択の問題であります。
しかし、私たちは経済大国日本の持つ生物への影響、国際的な影響力を配慮し、野生動物の消費についてはよほど慎重である必要があります。
2001年からは、沿岸で混獲されたクジラ類も市場流通させてよいことになりました。
また、2006年からは、商業捕鯨を実施するアイスランドから、ナガスクジラの肉も輸入しています。国際取引の禁止されている種ですが、両国がワシントン条約の留保措置をとって取引しているのですが、こうした形での野生動物利用を経済的に豊かな日本が積極的に行っていいのかどうか、検討の余地のあるところです。
私たちは、私たち日本に住むものが地球環境に配慮した責任ある判断ができるように、正確で多様な情報の提供をこころがけます。
![]() |
|
|
2. 沿岸イルカ問題
日本国内では、水産庁の捕獲枠に基づき、毎年2万頭弱の小型鯨類の捕獲が行われています。方法は、銛を使って行う突きん棒猟、複数の船でイルカの群れを湾に追い込む追込み猟、捕鯨砲を使って行う小型沿岸捕鯨の3通りです。
小型の鯨類も国を超えて移動し、繁殖率の低い野生動物ですが、国際捕鯨委員会の管轄外にあります。沿岸のイルカ・クジラ類の多くが、継続的に捕獲されてきたため、なんらかの保護を必要と考えられます。
早急な調査と情報公開の上での捕獲枠の見直しが必要です。
(資料:イルカ猟パンフ)
3.イルカ・クジラなど海棲哺乳類に関する政策提言
1971年に環境庁(当時)ができたとき、水産庁との覚え書きが取り交わされ、海棲哺乳類は資源として引き続き水産庁の管理のもとにおかれました。
また1993年の「絶滅のおそれのある野生動植物の保護の法律(種の保存法)」ができたときも、同じような覚え書きにより、その対象から外されてしまいました。2002年の鳥獣の保護と管理に関する法律の改正で、原則すべての哺乳類が対象とされながら、80条の除外規定で、多くの海棲哺乳類がまたしても対象外となりました。そのため、同じ哺乳類でありながら、保護・管理のあり方が異なります。
私たちは、こうした不公正な法律を改正し、科学的にも妥当な保護と管理を訴えています。
さまざまなシンボルや、企業イメージなどにもイルカの姿が使われています。
丸いおでことほほえんでいるような口元で、親しみやすく、水族館でもなつっこくよってきてくれる彼らにいやされる人がいるというのも分かります。
でも・・・・・・・
イルカは、野生動物です。広い海原を、家族の群とともに泳ぎ回って暮らしています。社会的なつよい絆をもち、社交的で好奇心が強く、遊ぶのも大好きな動物です。 水族館のイルカたちは、こうした野生の群から、家族と引き離されて捕獲され、連れて来られているのです。
昨日、静岡県の富戸で行われたイルカ猟のようすをお伝えしましょう。そうすれば、いつでもほほえんで見えるイルカが、ほんとうにほほえんでいるのかどうか、あなたにもわかるはずです。
2004年11月11日の早朝、沖でバンドウイルカの群が100頭ほど地元の富戸の漁業者たちによって湾に追い込まれました。富戸港の入り口は漁網で封鎖され、イ ルカたちは仕切りの中で一晩を過ごしました。翌朝(12日)8時過ぎから、漁業組合の人と水族館の関係者によるイルカの選別と捕獲作業が始まりました。
仕切りは2つに分けられ、狭い方の仕切りの中に入ったイルカが7,8人のダイバーによって性別を調べられ、つかまえられて竹竿で体長がはかられます。
その間にも、イルカたちはもがき、逃げまどって狭い仕切りの中で違いにぶつかりあい、傷ついてしまうので、あたりは生臭い臭いに包まれ、水の色が茶色く濁り始めました。 小さな子どもと思われるイルカも何頭もいました。漁網に絡まってもがくイルカもいました。
岸壁には大きなクレーンが横付けされ、赤や青の担架がつりおろされて、7,8人のダイバーにとりおさえられて捕獲されたイルカを中に入れると、 再びクレーンがあがります。待ちかまえていたトラックがイルカを運び去ります。そうした作業がえんえんと続きました。そうして、12時過ぎには14頭のイ ルカが捕獲され、作業が終了しました。狭い仕切りから、イルカたちが船で追い立てられて、広い仕切りの仲間と合流しました。イルカとともに、赤い水が帯と なって流れ出します、濁った白い泡も流れてきました。もがきつかれて、仲間の方に泳ぐ力も残っていないイルカが狭い仕切りの中にとどまってただよっていま す。 弱って傷ついたイルカたちは、こののち海に帰されて、はたして生き延びることができるのでしょうか?ショックで死んだイルカもいました。
80頭ほどのイルカが海に戻されましたが、一方で、漁船の網には、解体される3頭のイルカが頭を上にしてじっと動きません。彼らが生きていることは、時折ブシュッと噴気があがることでわかるだけです。
解体作業は、イルカを愛する人たちからの抗議を受けたからという理由で、関係者以外には公開されなくなりました。以前よりも、短い時間で殺す方法に変え たと言われますが、本当かどうかの確認はできませんでした。いずれにしても、仲間が捕獲されるのを身近に目撃し、仲間が海に戻されるのを知りながら網に閉 じこめられ、生きたまま頸椎を切断されるのですから、本当にこれが「人道的」なのかどうかはおわかりでしょう。
今回の捕獲は、伊豆下田海中水族館や伊豆三津シーパラダイス、しながわ水族館などからの注文で行われたと言うことです。この中には、みなさんがイルカをごらんになった施設も入っているのではないか、と思います。
こうした人工的な施設で飼育されるイルカたちの多くは、野生での寿命を全うできないでこの世を去ると言われます。多くの水族館ではイルカは消耗品で、イルカ捕獲の注文も次々とつきないわけなのです。
皆さんが、水族館やイルカ施設でイルカをみたい、一緒に泳ぎたいと考える限り、こうした悲惨な運命に合うイルカは後を絶ちません。
あなたはそれを望みますか?
イルカが見たいのであれば、ウォッチングや野生イルカと泳ぐプログラムもあります。その方が本当にほほえんでいるイルカたちを見ることができるはずです。
富戸では、元イルカ漁師だった石井泉さんがドルフィンウォッチングをしています。
日本語 (JP)
English (EN) 

