ロシアのオルカ捕獲への反対決議

サンフランシスコにおける鯨類飼育に反対する国際会議参加者一同(2003.10.19)

 ロシア連邦政府はカムチャツカ地方およびオホーツク海において10頭のオルカを捕獲する許可を出した。
 2003年9月26日、一頭のメスのオルカが捕獲され、また、捕獲作業中にもう一頭のオルカが死亡した。
 捕獲されたオルカは2003年10月5日、黒海沿岸のウトリシュ・イルカ水族館へ輸送された。
 2001年の第1回国際捕鯨委員会の勧告ではカムチャツカ地方のオルカについて、個体群の現状がほとんど不明であるため、これらを捕獲をするべきではない、としており、今回のカムチャツカ地方での捕獲はこの勧告に反する。
 他の国々はオルカの捕獲を禁止しており、またオルカを保護するための法律を施行している。
 そこで、11カ国で910万人の支持者を持つ下記に署名する団体は、ロシア連邦政府に対し、下記の要請をする。

  1. 現在発効されているオルカ捕獲許可を直ちに取り消すこと。
  2. オルカ捕獲の許可を今後いっさい発効しないこと。
  3. 捕獲されているメスのオルカを直ちに海に戻し、その群れに再合流させること。

 さらに、本決議の著者は、ワシントン条約付属書IIに基づいて、この度のオルカ捕獲が「存続に影響しない」というロシア政府の主旨に関する我々の懸念に ついて、ワシントン条約(CITES)事務局に書簡を提出した。この点については、ロシア海域で捕獲されたオルカが今後、ロシア連邦の領土を離れることが あった場合、重要になってくる問題である。またそれは、以前日本の水族館がロシアのオルカを展示したいという関心を示したことを考慮すると十分可能性のあ る問題である。

署名
オルカラボ/パシフィック・オルカ・ソサエティ、カナダ
ア−ス・アイランド・インスティテュ−ト、USA
フリ−ウィリ−ケイコ基金、USA
ア−ス・アイランド・インスティテュ−ト−フィリピン
イン・ディフェンス・オブ.アニマル、USA
ボ−ン・フリ−財団、イギリス
クジラ・イルカ保護協会、イギリス
オルカ・ネットワーク USA
全米人道協会、USA
トニ・フロホフ,USA(研究者)
国際海洋協会、USA
メキシコ海洋生物保護協会
ジェニ−ウィルソン、中国
ロリータの軍団、USA
PETA,USA
エルザ自然保護の会、日本
ズ−チェック、カナダ
イルカ&クジラ・アクション・ネットワーク、日本
名古屋港水族館を考える仲間たち、日本
マリン・コネクション、イギリス
ドルフィン・プロテクション、USA
ワン・ボイス、フランス
マイケル・レピ−、サーズデイ・チャイルド・プロジェクトーEII,USA
モニタ−・コンソルチウムオブ・コンサーベーション・グループ、USA
グエン・マッケンナ、カナダ
サ−クリット、日本
ブル−ボイスorg. USA
ワイルド・ア−ス基金、アルゼンチン
マ−サ・ワトキンズ・ギルクス、西インド諸島アンティグア
アニマル・ウェルフェア・インスティテュート、USA
ハウリー・ファミリ−基金、USA
パーフォーミング・アニマル・.ウェルフェア・ソサエティ、USA
オクラホマフリードルフィン、USA
コ−リション・フォー・ノ−・ホエ−ルズ・イン・キャピティビティ、カナダ

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