ノルウェーでのシャチ捕獲計画! そして断念
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- 作成日 1999年3月10日(水曜)02:43
【名古屋港水族館が、ノルウェーにシャチ捕獲を依頼していたことが判明】
1999年3月9日付ノルウェーの新聞によると、名古屋港水族館の内田館長をはじめ日本の関係者4名がノルウェー入りし、漁業省や捕鯨業者とシャチ6頭の捕獲の打ち合わせをする予定。捕獲場所は、ケイコの故郷アイスランドに向かい合うノルウェー海のロホーテン諸島付近。マスコミによるシャチ捕獲報道は地元の自然保護団体によって世界中に知らされ、大きな抗議の声が上がった。
ノルウェーでは沿岸でのミンククジラ捕鯨が行われてきたが、これまでシャチの生け捕りは行われておらず、ひと度これを許せば、世界の水族館の供給源となる可能性もある。実行に移される前に、なんとしてでも ストップをかけたい。と、いうことで、「ノルウェー大使館およびノルウェーの首相と水産大臣へ手紙を書いて」と日本国内の団体・個人に呼びかけた。
GOOD NEWS! 日本はノルウェー近海でのシャチの捕獲および購入を断念!
シャチの捕獲計画を支援していたノルウェーのTrade Council (商工会議所のようなもの)から正式に返事が来た。それによると、日本の代表団とノルウェー漁業省との会談は3月11日に持たれたがシャチ捕獲に関する具体的な話は出なかった。不幸中の幸いとでも言うべきか、ノルウェーは市民運動も盛んで、アニマルライツの意識もある国だからこのような結果になったが、名古屋港水族館はシャチの導入を断念しておらず今度の目標はロシアと考えられる。
名古屋港水族館と愛知県および名古屋市が事の重大さ、時代感覚のずれ、世界の趨勢をひしひしと感じている(かもしれない)今こそ、この計画自体を断念させるべく、さらに手紙、Faxなどなどで声を届けよう。今がすごくいいチャンス!
なお、この水族館増設とシャチの飼育には、名古屋市民・愛知県民の税金がつぎ込まれる。新館増設とそれに伴う諸経費、動物購入費等あわせて200億円以上が予定されている。さらにシャチたちの健康管理、医療費も膨大なものになると思われる。これをぜひ、愛知県に住む知人・友人に知らせて、税の無駄遣いをやめて欲しいという手紙を行政に書いてほしいと頼もう。
参考資料・(名古屋市に問い合わせての回答 -'98年末現在)
愛知県県債残高(現在の借金残高) 約 2兆7000億円
1県民あたり換算(県民人口683万8342人) 約 39.5万円
1世帯あたり換算(全世帯数241万3156世帯)約 111.9万円
名古屋市の市債残高(現在の借金残高) 約2兆円
1市民あたり換算(市民人口209万340人) 約 95.7万円
1世帯あたり換算(全世帯数84万8019世帯)約 235.8万円
名古屋市民の県債+市債の負担額
1市民あたり約 135.2万円
1世帯あたり約 347.7万円