オキゴンドウ (false killer whale) pseudorca crassidens
比較的温暖な外洋海域に生息。もともと個体数の少ない種である。英名はちょっと可哀想な「シャチもどき」。15ヵ月の妊娠期間の後に1子を設け、40歳を過ぎると更年期を迎え、寿命は50歳前後。ブリやサケなど大型のサカナやイカを食べる。遊び好きで、船のたてる波に乗ったり、イルカのような水面跳躍を行う。シャチなどと同じように、社会的で個体同士緊密な生活をしている。集団座礁も、こうした個体同士の緊密さの結果ともいわれる。日本沿岸での生態については不明のところが多く、今後の調査が必要と思われる。
日本では、1970~80年代に、有害駆除目的で1,500頭が殺されてしまった。現在は、年間50頭の捕獲枠が和歌山県と沖縄に与えられている。