富戸イルカ猟に関する要望書

2003年8月21日(木)

静岡県知事 石川嘉延 殿
静岡県水産総室水産資源室 森 訓由 殿

イルカ&クジラ・アクション・ネットワーク
事務局長 倉澤七生
入間郵便局私書箱10号

富戸イルカ猟に関する要望書

 時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。私どもは、イルカ・クジラの保護活動を行っているNGOです。96年の違反操業の発見と告発を行い、その後もイルカ猟によって大きな影響を受けている沿岸のイルカの保護の必要性を訴えてきました。
 早速ですが、貴県において知事許可漁業として9月1日から解禁になるイルカ追い込み猟について、以下の3点についてお願い申し上げます。

1. 捕殺方法に問題がある
 昨年、「人道的な捕殺」としてデンマークフェロー諸島における捕殺方法が新たに採用され、今年もその方法が採用されるようですが、IWC(国際捕鯨委員 会)科学委員会において、この方法が「人道的ではない」との問題が提起されています(別紙資料)。フックを感覚の鋭敏な噴気孔に引っ掛ければイルカは苦痛 からのがれようと必死でもがくでしょう。その結果、頚椎を切断するまでの経過は必ずしもシュミレーションのようにはいかず、致死時間はずっと長いことが容 易に想定できます。しかし、漁協関係者は第三者をシャットアウトするつもりのようですので、予想していた結果と異なる非人道的な捕殺方法をとっても、それ が改善されるという保証はありません。

2. 第三者の監視が必要
 1996年のイルカ違反操業の反省もあり、1999年においては県の職員の立ち会いのもとにイルカの捕獲が行われました。この点については感謝しており ます。しかし一方で、1996年の時の違反頭数は申告されたものよりもずっと多かったことが内部告発によって明らかになっていますし、1999年において も県の職員が到着する前夜に数頭のイルカが解体された模様がTBSテレビによって撮影され、全国ネットで放映されました。しかし、県は「事実確認がとれな かった」とし、違反は見のがされてしまいました。こうした違反を繰り返すような体質が改善されるのか疑問に思います。もし、不正を行わなかったことを明ら かにするのであれば、捕獲場面をいたずらに隠すのではなく、第三者による監視を加えて透明性を高め、信頼の回復に努めるべきです。

3. 化学物質汚染のチェックと基準をこえる肉の流通停止
 クジラ、特に沿岸のハクジラ類の化学物質の高濃度汚染については80年代から指摘されてきたことでしたが、1999年に始めて市販されている肉に関して の調査が行われ、予想を上回る汚染が確認されました。市民の度重なる要請に答え、今年1月厚生労働省はクジラ肉の水銀汚染についての調査結果を発表し、5 月にはクジラ肉を含めた水産物の化学物質汚染値を発表、妊婦に対する警告を行いました。その中で、バンドウイルカについては「1回60~80gを2ヵ月に 1回以下まで」としました。しかし、これは同じような警告を出している他の国と比べて格段に甘いものです。ちなみに、99年のイルカ猟直後に伊東市で購入 したイルカ肉から6.98ppmのメチル水銀が検出されています。暫定基準値の20数倍の汚染です。イルカ猟を許可する以上、県民の健康をまもることも行 政の仕事のはずです。沿岸のイルカ類ではほとんどの物が基準を超えて化学物質の汚染を受けています。捕殺されたイルカの汚染調査を行い、基準を超えた肉の 流通を止めるのが皆さんの役目です。

 昨年策定された新生物多様性国家戦略に「海生哺乳類の保護と管理」の条文が始めて書き込まれ、同年改正された鳥獣保護及び狩猟の適正化に関する法律にお いても、原則として全ての種が保護の対象とされました。残念ながら、イルカは適用除外の扱いになっていますが、都道府県における事業計画で、調査の結果適 切な保護管理が行われていないと考えられれば、適用除外を解かれ、保護の対象になります。沿岸の追い込み対象種はいずれも研究者から減少傾向を指摘され、 早急な調査が必要です。この点につきましても、是非ともご配慮くださいますよう、お願い申し上げます。


(別紙)
福祉の観点からの懸念(IWC科学委員会)

フェロー諸島の追込み猟には福祉の観点からの懸念がいろいろある。この十年間でゴンドウクジラの捕殺方法について多くの議論がなされ、その結果、新式の鉤竿が開発されたが、それは以下に述べるような意味がある。

ゴンドウクジラやその他の鯨類は、まず湾内に駆り集められられ、ついで人間の執拗に追い立てられることで自ら浜に乗り上げる。クジラ猟師は完全に浜に上がっていないクジラに近づき、"gaff"とよばれる特殊なカギで浅瀬に引き寄せる。

猟師は鉤竿をクジラの皮膚に食い込ませて、浜に引き上げる。鉤竿の先端は鋭いのでクジラはかなりの傷を負うことになるし、引き上げるのに苦労して鉤竿を何度も刺した場合はとりわけ傷はひどくなる。敏感な噴気孔や眼が負傷する場合もある。

浜に上がったクジラは"grindaknivur"とよばれる鯨ナイフで解体される。首の噴気孔の後ろの背面に切り込みが入れられる。ここに切り込みを入 れるのは、脊髄と、その周囲を通って脳に血液を供給している血管を切断するためである。地上性哺乳類と違い、鯨類ではもっぱら大後頭孔から頭蓋腔に通じる 経路で脳への血液供給がなされているので、脊髄切断は脳内の血圧を速やかに低下させる最善の方法である。しかしここで検討を要するのは、脳内の速やかな血 圧低下は、人間を含めた地上性哺乳類では意識喪失と同義であるが、鯨類においては、そのことがただちに瞬時の苦痛低減と意識喪失を意味するわけではないと いう点である。鯨類の脳組織は水中に深く、あるいは長く潜るときの低酸素状態に適応していると考えるのが妥当であろう。

しかも、人間の断首においても、1905年に行われた囚人ランギーユ[Languille]の処刑についてボーリャー[Beauleux]博士が述べたように、意識喪失は瞬時には訪れないという疑いが強く残されているのである。
 <断首直後、男のまぶたと唇は約5、6秒間にわたり不規則な律動的収縮を示した・・・数秒がたった。痙攣的な動きは止まった。顔面は弛緩し、まぶたは半ば閉じて白い結膜だけが見えている状態で、医者が日頃の仕事で遭遇する瀕死の人や死亡直後の人とまったく同じようだった。そこで、私は強く高い声で「ラン ギーユ」と呼びかけてみた。すると彼のまぶたがゆっくり開き、そのとき痙攣は伴っていなかった・・・そのとき、ランギーユの両眼は私の眼をまっすぐ見返 し、瞳孔は絞られていた・・・数秒後、両方のまぶたは再びゆっくり閉じ、頭部は私が呼びかける前と同じ状態に戻った。つぎに、私がもう一度呼びかけると、 まぶたは痙攣を伴うことなくゆっくり開いて、まぎれもなく生きている眼が、初回よりさらにしっかりと私の目を見据えた。そしてまぶたは再び閉じらたが今度 は完全には閉じなかった。三たびよびかけてみると、もはやそれ以上は動かず、眼つきは死者のものとなった。私は自分が観察したことを厳密な正確さをもって お伝えした。すべてが終わるまで25秒から30秒かかった(『ニューサイエンティスト』2001年12月号)。

フェロー諸島漁業局が発行する機関誌『Grindabo』で、ジャスティンズ・オルセン[Justines Olsen](フェロー動物衛生部の上級獣医師)は、フェロー諸島で採用されている処理方法において「クジラは5秒から10秒で麻痺状態となり意識喪失す る」と述べている。しかし鯨類の意識喪失にかかる時間については今日の科学者の間でいまだ大きな論争があることからすれば、この主張は受入れがたいもので ある。

捕殺方法としては他に火器の使用なども検討された。しかしオルセンは「大勢が統率を欠いた状態でせわしなく作業する」中で、火器の使用は実際的ではないと している。彼はさらに、捕殺の有効性は、追込み猟の全体的なまとまりと実施にあたる猟師の技術しだいであるとも述べているが、これは、猟が統率を欠いた状 態で行われることを認めた後のコメントとしてはやや矛盾を感じさせる。しかも、これら猟師には何も公式の訓練もなされていないのに、子供たちは教師や鯨猟 師から捕獲後の解体方法を教えられる。したがって、まだ未熟な新入りの鯨猟師の場合は、背面の切り込みを十分深く入れないなどのミスをしやすいだろうとの 想像は十分成り立つ。このような場合、「熟練の」猟師が処置をやり直すまで、クジラは長く苦痛を覚えることになりかねない。

もう一つは、切り込みを入れる場所が、噴気孔より「およそ手の幅一つ後ろ」と決められていることである。これは厳密な意味はなく、捕獲したクジラごとの大 きさの違いを考慮していないし(つまり雄にも雌にも、幼齢の個体にも同じように適用するものと考えられている)、猟師一人ひとりの手の大きさが違うことも 考えられていない。

「致死時間」は、最初に傷つけたときから動きが停止して下顎が弛緩するするまでの時間と定義されており、捕鯨業において、死亡ないし知覚喪失の起こった時 間を示すのによく用いられている尺度である。フェロー諸島の鯨猟においては、クジラが鉤竿またはナイフで最初に傷をつけられた瞬間から、猟師によって死亡 したとみなされた時間までとされている。しかしすでに述べたように、鯨類においては、いつをもって死亡と判定するかという問題はまだ科学委員会で検討中で あり、クジラ猟師が記録した死亡時間を正確な時間と受けとることはできできないのである。さらに、それ以前の追込みの段階でクジラが受ける大きな不安、ス トレス、潜在的な痛みは、致死時間には入れられていないが、それだけで数時間におよぶ可能性もある。

オルセンは(Anon 1996)、クジラを殺す前に「鉤竿で確保する」必要があるかどうかによって、致死時間にはかなりの差異が生じてくることを認めている。猟師の頭は、緊急 時の使用に限るとはいえ、いまだにモリをもつことも認められている(Schei and Moberg 1991)。しかし、何をもって「緊急時の使用」というのかはあいまいである。さらに、非捕食性の種が追込み猟の間に受けるストレスについても大きな懸念 があり、個々のクジラは身体的な傷を負う前から筋障害を起こしているおそれがある。このストレス性の筋障害は、個々のクジラが慣れない浅い水中に連れてこ られ、その周囲で同じポッドの他のクジラが殺されている間に増幅する可能性がある。

捕殺方法を改善するため、フェロー諸島は1996年から先がにぶくまるい新式の鉤竿を導入した。新式鉤竿はオルセン(Anon 1996)によれば「噴気孔の脇にある気嚢前庭[vestibular air sac]」に挿入されるよう考案されている。この鉤竿の利点とされているはクジラが実際に屠殺される前に傷けなくてすむということである。出血をまねくよ うな開放性の傷をつくらないという意味ではこれは正しい。しかし、開放性の傷こそつくらないが、浜に引きずり上げるときクジラの体の内部に損傷を負わせた り、苦悶を与えることは、この新式鉤竿をめぐる大きな懸念である。

噴気孔に鉤竿を引っかけられて引きずられることによる身体的苦悶(ゴンドウクジラの成獣の体重は2tから3.5tにおよぶ)に加え、鉤を引っかけられる部 分はクジラが海面に出たとき呼吸できるよう神経の機械的受容器が多く存在する領域でもあって、鯨類の体の中ももっとも敏感な場所の一つとみなされている (Schusterman et al. 1986)。さらに、この新式の器具でクジラを浜に引きずりあげる間、クジラが呼吸できなくなる可能性についても大きな懸念がある。クジラの呼吸は人間と 違って意識的な動作によって行われる。上鼻道は「栓子筋[plug muscle]」という強靱な筋肉によって肺から分断されている。この筋肉はクジラがストレスを受けたり、潜水していたり、空気の供給が妨げられるときに 閉じられる。水中で漁網に捕らえられたクジラが、溺死するよりもむしろ呼吸を止めることで窒息死する傾向があるのはこの事実によるものである。この領域へ の血液供給は怪網[rete mirabile]とよばれる血管網によってなされているが、新式鉤竿をこの領域に引っかけることはここに甚大な圧力を加えることになるので、この領域の 血管網の一部が破裂する恐れがある。さらに、クジラの受ける痛みとストレスは栓子筋の開放を妨げるおそれがあることから、クジラは少なくとも大きな痛みと ストレスを受けるし、窒息死すら起こりえると考えられる。

Butterworth(pers. comm. 2002)は、神経経路に関する議論や、新式の鉤竿はクジラの体を刺すものではないというのは本筋からそれた話で、真に問題なのは気道の部分的な閉鎖と、 この閉鎖を起こした状態のクジラを動かすそうとすることだと述べている。新式の鉤竿は、以下の理由からクジラに外傷をおよぼすおそれがある:

 a)どんな動物も気道が部分的に閉鎖すればこれを深刻な脅威とみなし、気道を守るための機構を働かせるものである。地上性の哺乳類では喉を開く反射[げ えっと吐くこと]、くしゃみの反射、咳の反射などがある。さらに、地上性の哺乳類では気道の詰まりをとり除こうとして頭を振ったり、くしゃみをしたり、四 肢をこするなどして、それでも効果がないとパニックを起こす可能性が高い。
 b)鉤竿をとりわけクジラを引きずり回すのに使った場合は、相当程度のにぶい外傷や、重度の挫傷、組織損傷を引き起こしたり、頭蓋前方にある繊細な骨構 造を破壊するおそれもある。このような損傷は旧式の鉤竿によって与えられた傷とは違い、ただちに眼にはみえないものである。
 c)鉤竿を高度な神経支配を受けた噴気孔領域に挿入した場合、クジラが痛みを覚えるかどうかについては若干の議論がある。しかし硬質な金属製の鉤竿をク ジラの頭部の骨に取り囲まれた軟部組織に挿入した場合には、外傷や組織損傷が引き起こされ、それによって強い不快感と潜在的に大きな痛みが起こることであ ろう。もしも地上性哺乳類の鼻腔に硬い棒を入れ、引きずり回したとすれば、これをみた人道的な考えをもつ人の多くは容認できないことと考えるであろう。
 d)この器具を挿入したために、気道の閉鎖、つまり栓子筋の完全な閉鎖ができなくなるという可能性も考えられ、その場合には周囲の海水がそこから中に入り込み、さらに不快感を高め、必然的にクジラがパニックを起こしついには溺死してしまうおそれもある。

クジラの体表面の傷が少なくなるということを除き、この鉤竿を使うことの利点は、みかけの致死時間が短縮することのみだが、それさえ、最初に傷をつけた瞬 間が視認できないためだと考えられる。1995年から1998年までの平均致死時間(ttd)は新式鉤竿導入後に顕著に短縮されている。この期間に旧式鉤 竿で確保されたクジラ199頭の平均致死時間は65.4秒、8.0秒から290秒まdの幅があったが、新式の先端のにぶい鉤竿で捕殺されたクジラ52頭の 場合は平均29.2秒、6秒から211秒の幅内であった。これらの数字はクジラが受ける損傷をくまなく検討したら疑わしいものになる。新式器具での致死時 間は、クジラが確保されてから死ぬまでの時間ではなく、屠殺に要した時間のみを測定したものであり、これらのクジラが受けた体の内部の損傷は一切考慮に入 れられていない。

現在では、すべての捕鯨湾[whaling bay]に合計620本の新式鉤竿が配備され(Olsen pers. comm. 2002)、旧式鉤竿はいずれこの新式の噴気孔鉤竿に完全に置き換えられる予定である(Olsen 1999)。

フェロー諸島の鯨猟師はさらに、彼らはクジラとまじかに接しているため、傷ついた個体が逸走したり放置されて緩慢な死を迎えることはないと主張している (Anon 1996)。追込み猟の大多数はその通りかもしれない。しかし、多数のクジラが屠殺される例外的に大規模な追込み猟では、参加する猟師の数が限られていた 場合、浜に上げられたクジラすべてに同時に目を配ることはどうしても不可能という状況があるはずであり、その結果クジラがよけいな苦しみを受けることは避 けられない。目を配る鯨猟師の数に対し、どの程度の頭数のポッドなら浜に追い込んでよいのかについては、何の規制も設けられていない。

追込み猟においてしばしば忘れられている福祉的な問題は、追込みや屠殺がクジラに与える心理的影響である。追込み猟は非選択的で、妊娠中や泌乳中の雌や幼 齢の個体も捕獲するものであう。ゴンドウクジラのポッドの絆の固さを考えると、浜に上げられ、同じ群れの他の構成員がまわりで殺される中で死を待つ間、か なりの心理的苦悶が引き起こされている可能性がある。追込み猟から逃げ出す個体も中にはいるはずであり、このことは、多数のクジラが目撃されたのに浜に上 げられたのは少数であったという記録からもわかる。消滅したポッドから隔離させられた個体がどのような長期的影響を受けるのかは未知のままである。

現在、捕鯨湾は25箇所あり、フェロー諸島漁業局は割り当てを受けた捕鯨湾の評価を定期的に実施している。入り江の構造、養殖漁業などの要因が湾の適性を 左右する。しかし、ある湾の適性を正確に評価する基準については知られていない。たとえば、湾外の海から浜辺までの距離、囲われたスペースまで追込まれる 間にクジラが受けるストレス、クジラを上げる浜の地表の状態(そしてクジラがそこで受ける可能性のある傷)、浜の勾配や波が引く相対的な速さなどは、検討 されているのだろうか?

フェロー諸島の法律は、ゴンドウクジラを含めあらゆる動物を殺すときには、できる限り速やかでかつ苦痛のない方法で行わなければならないとしている。追込 み猟でクジラが受ける可能性のある苦痛については多くの疑問があり、その答えがいまだ得られていない段階では、フェロー諸島政府はこの猟が自らの法に違反 していないと確信はできないはずである。

オルセン(Anon 1996)は「ゴンドウクジラの平均致死時間は、これに相当するデータをもつ他のどんな形態の狩猟と比べても、同等かまたはそれより短時間」であると主張 している。しかし他との比較によって虐待を正当化することはできない。しかもこれらの「平均」致死時間には、致死時間や苦しみが相当長かったり、強かった であろう個体が含まれていない。

フェロー諸島の追込み猟に関し福祉の観点から懸念される最後の問題は、この猟で同時に獲される他の鯨類に関して、ショットガンを用いることのできるネズミ イルカを除くと殺し方に何の取り決めもないことである(Olsen 1999)。こうした種の中にはタイセイヨウカマイルカやキタトックリクジラのように座礁を「助けられる」種が含まれている。これら2種の捕殺はまた別の 問題を生起するが、フェロー諸島の追込み猟でこの2種を殺すのに用いられている方法やその致死時間についてはほとんど知られていない。たとえば新式の鉤竿 はイルカに用いるのに適当なものなのであろうか? これを使うことは福祉の観点からどんな意味をもつのか? さらに、雄のトックリクジラは体長9.8mに もなり、このように大きなクジラを新式の鉤竿で動かすことは不可能であろうが、ゴンドウクジラにするように背面に切り込みを入れるとき使うナイフは同じで ある。このように、フェロー諸島の追込み猟に巻き込まれる他種の鯨類についても、殺し方の徹底的見直しが必要である。

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