ロシアでシャチ捕獲の危機!

この7月9日、「ロシアで漁船がサハリン沖シャチを捕獲するために出航した」という情報が入った。

今年度、ロシア政府はシャチ10頭の捕獲枠を設定、そのうちの2頭の許可がサハリン海域に下りている。業者は、シャチ1頭を100万US$で販売する予定であるという。

一方、名古屋港管理組合は、3月の港営建設委員会においてシャチ購入のための予算として3億5千万円を組んだことを報告。さらに、昨年の捕獲失敗後に、シャチ購入のために計上されていた1億5千万円うちの半額相当を支払ったと答えた。

「オンブズマン愛知、シャチの購入に反対する監査請求

名古屋港水族館のシャチ入手計画に、地元の弁護士などで構成されるオンブズマン愛知のメンバー9人が福島啓氏代表を代理人に、7月23日シャチ購入費用の支出停止を求める住民監査請求を起こした。

監査結果次第では、住民訴訟も辞さない構えである。福島弁護士は、記者会見の席で「シャチは社会性を持ち、広い海洋を移動する。狭いプールに閉じ込めるのは虐待行為である」と語った。

この4月から下関で行われた国際捕鯨委員会の科学委員会は、「同海域のシャチの調査は不十分であり、捕獲がどのような影響を同海域の群れに与えるかわからないままに捕獲するべきではない」という勧告を出している。

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